液状化をしない家
2004年の新潟県中越地震で、住宅建て替えにまで及んだ被害の多くは、建物の強度不足によるものより、 液状化による地盤の沈下が原因でした。また、2011年の東日本大震災でも、液状化による被害が多発しました。
そんな怖い液状化を未然に防ぐことが出来れば・・・・
液状化とは
地盤は土、砂、水、空気が均衡に混ざって構成されています。 この地盤が地震の大きな揺れで土、砂と水が分離され地盤が水に浮いたような状態(泥水)になるのが液状化現象です。 海岸の波打ち際や、雨が降ったあとのグラウンドで、足踏みをすると地面がどんどん柔らかくなると思います。 これも一種の液状化といえます。つまり、土と水が分離しているのです。
液状化は、どうやって起きるの?
液状化発生メカニズム(略図) ~軟弱砂層~
分離した水は地中で行き場所をなくし、間隙水圧により土や砂と一緒に地上に吹き出します。 通常、地盤は土の粒、砂の粒、水などが固まって構成されているため地中に隙間ができ、地面に穴が開いた状態になります。 液状化により柔らかく、また穴の開いた地盤は建物の重さを支えきれなくなり沈みます。結果、家の不同沈下や倒壊が起こります。
液状化を、どうやって阻止するの?
液状化阻止メカニズム(略図) ~軟弱砂層+砕石パイル~
地震時の液状化をドレーン効果(排水効果)により阻止します。
砕石パイルによる液状化対策(施工イメージ図)
揺れても沈まない! 大雨でも崩れない! 水圧を効率よく逃がします!
※オプション施工
砕石パイルは大雨にも威力を発揮
砕石パイル自体の隙間が水を通すということは、大雨の時に地面や屋根に降った雨を、地盤に浸透させることができます。 雨水を地盤に浸透させると川へ流れる雨水を抑制することができるので、洪水を防ぐ効果もあります。
また、地盤に浸透した雨水は地下水として再利用が可能です。
砕石パイルで水循環を再生
砕石パイルは合理的な水循環の再生にも繋がります。さらに、自然素材なのでセメントなどによる、 水質悪化の心配もありません。また、埋設物にもならず、将来撤去の必要がないばかりか、 土壌汚染による浄化費用も発生しません。このようなことから砕石パイルは、数少ない環境保護と 消費者保護を兼ね備えた地盤改良だと言えます。