地盤調査

家を建てる前にまず地盤

せっかく建てた新居が、傾いてしまったら??
建物が傾きだすとダメージを受けるのが、人間でいう骨格にあたる柱や基礎などの「構造材」です。
しかし、構造材は簡単に交換したり、修復したりできません。
雨漏りなどといったトラブルと違い、家が傾いてからでは遅いのです。

だからこそ、家を建てる前には地盤についてよく知っておくことが大切です。

地盤によるトラブルはめずらしくない

土地や建売住宅の売り出し広告には、交通の便、日当たり、風通しなどのうたい文句が並び、
誰でも物件を選ぶ際には必ずチェックする項目です。

しかし、地盤の善し悪しについて触れた広告を見たことがあるでしょうか?

地盤は不動、不変のもののように思われていますが、
地盤沈下によるトラブルは1,000件に7件以上の割合で起こっているといわれ、決して希なことではありません。

私たちの地盤調査

一概に地盤調査と言っても、その種類・用途は様々です。
私たちが目指す地盤調査は、皆様に過不足なく、安心して建物を建てていただけるよう、
地盤のトラブルを未然に防ぐため、用途に合わせた調査で適解をご提案いたします。

地盤調査方法

スウェーデン式サウンディング試験 (SWS試験)

現在、日本で住宅の地盤調査において最も一般的な調査方法。

スクリューポイントと呼ばれるキリ状の先端部にロッドを接続し、1kN(≒100kg)までの荷重を段階的に掛けて地盤に25cm貫入するのに必要な荷重、もしくは1kNまで荷重を掛けても貫入しない場合、スクリューポイントを回転させ、同じく地盤に25cm貫入するのに掛かった半回転数から地盤の硬軟及び締まり具合を測定する。
装置及び操作が容易で、簡易な調査方法としては比較的貫入力に優れていることから、一般的に広く普及している。

SSJサンプラーによる土質採取調査

SWS試験ではできない目視による土質の判別を可能にしたサンプリング器。

圧入による採取方式を採用しているため、標準貫入試験によるサンプル試料との相関性が非常に高く、必要に応じて室内試験が実施できる。

スクリュードライバー・サウンディング試験(SDS試験)

SWS試験をベースに土質の詳細な判定を目的とした試験法。

日本住宅保証検査機構(JIO)と東京都市大学が共同開発した。
SWS試験を改良し、「荷重」「回転トルク」「沈下量」の三要素を測定し解析することで、沖積層、洪積層、腐植土層、の土質を判定できる。

標準貫入試験(SPT試験)

日本の標準的な原位置試験。

質量63.5kgの重錐を75cmの高さから落下させ、SPT用サンプラーを打撃することでサンプラーが地盤に30cm貫入するのに要した打撃回数からN値と呼ばれる地盤の強度を測定する。
貫入試験と同時に試料採取が行え、貫入試験を実施した深さの土を観察することができる。

ラムサウンディング試験

動的貫入試験の内の一つ。

質量63.5kgのハンマーを50cmの高さから落下させ、ロッド先端のコーンが20cm地盤に貫入するのに要した打撃回数から地盤の強度を測定する。
周面摩擦を補正しながら試験が実施され、SPT試験により測定されたN値と相関性の高いNd値が測定できる。

平板載荷試験

載荷板に荷重を加え、地盤の支持特性、変形特性を求める試験。

地盤に30cmの円盤(載荷板)を設置し、段階的に荷重を掛け、荷重の大きさと載荷板の沈下量を測定する。
実荷重を地盤に掛ける試験のため、構造物の直接基礎の設計に利用されることが多い。
荷重の大きさに応じて、反力として重機を使用する場合やアンカーを打ち込んで反力とする場合がある。

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