宅地の液状化についてのお話し 3
こんにちは、技術開発部の黒岩です。
今回は、オートマチック・ラム・サウンディング試験(Swedish Ram Sounding test)をご紹介いたします。
一般的には『ラム試験』と呼ばれており、おもに支持層(硬い頑丈な地盤)の確認に利用されています。
調査方法は、63.5kgの重り(ハンマー)を50cmの高さから自由落下させて、ロッドと言われる鉄の棒を20cmずつ打ち込みます。その打撃回数から土の貫入抵抗を求めます。標準貫入試験の結果との整合性もあり、正確な地盤の硬軟を把握できます。反面、土質の判別ができないので、液状化の検討はできません。また、標準貫入試験と同じように、打撃を要する試験のため、比較的大きな作業音が発生することから、戸建住宅の調査には、あまり採用されておりません。
ちなみに、当社でもYBM社製のオートマチック・ラム・サウンディング試験機(写真参照)を一台導入し、集合住宅や店舗等の地盤調査に使用しております。