3.お客様の声





 株式会社JRとまとランドいわきファーム
 代表取締役 元木 寛様



 私どもはこれまで高度環境制御技術を用いたトマトの養液栽培施設(通称植物工場)を国内でもいち早く導入し、以降生食用トマトの周年栽培の体制を構築し国内市場へ安定供給を行ってきました。
平成元年に初めて1号温室を建設し、平成6年に2号温室、平成15年には3棟目となる温室を建設し、国内における植物工場の先駆けとしてトマト栽培に取り組んできました。

 今回弊社グループとして4棟目となる『(株)JRとまとランドいわきファーム』のトマト栽培温室を建設するにあたり、確保した用地が元々稲作を行っていた水田であったことから地盤の状況が悪く、温室建設に必要な5t/㎡の支持力の確保が難しい状況でした。今回の温室建設は国の補助事業を活用した事業でもあり、上物の建設も含めて年度内に竣工しなければならないという難しい制約がある中で通常の 地盤改良よりもスピードと品質が必要な状況でした。

 このような中で温室建設の元請け会社より提案された方法は柱状改良工法でした。しかしこの工法だと温室本体の施工も含めた工期の年度内竣工が難しい事が解り、一時は年度内竣工を断念し、国へ年度繰越申請をした上で事業そのものの開始を遅らせるという判断を迫られていたところ、今回のHySPEED工法の紹介を受けました。地場のいわき市で長年に渡り建設業を営む(株)渡辺組様に状況を説明したところ、HySEPEED工法についての詳細な説明をして頂き、更には実際の現場でのデモを行って頂く事ができ、工期・予算・品質共に今回の現場に一番マッチした工法であることが確認できた上でこの工法の選択と渡辺組様への工事を発注する事が出来ました。また、今回の現場は農地であることから、農地法の規制により農業生産に直接必要のない構造物の設置が認められておらず、そういった意味でも天然砕石により地盤強化を行うHySPEED工法は正に今回の現場にマッチした工法と言えました。

 実際に施工が完了し、地盤の引き渡しを受けた今感じることは、今回の地盤改良工事を渡辺組様によるHySPEED工法にして本当に良かったと感じでおります。予算・工期・品質どれをとっても今回の私たちの工事に最適な工法であり、何よりも渡辺組様の弊社の事情を汲んでいただいた真摯な対応があったからこそ、当初予定していた上物も含めた工事の年度内完了が実現できたものと感じております。

 今後予定通りこの春よりトマトの苗の定植に入り、夏には首都圏や地元の市場に向けてトマトを供給していく予定です。今回建設した施設によるトマトの生産事業により、まだまだ厳しい状況が続く福島県の農業の復興に寄与し、更には併設する6次産業化施設『ワンダーファーム』と連携の元、今までに無い農業を通じた新しい取り組みを全国に向けて発信していければと思います。





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